こんにちは。ビューティウィンド編集部です。
みなさんは「レーザートーニング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これはシミ治療にも用いられることのある治療法です。
「レーザー」とついているので、よくあるシミ取りレーザー治療と何が違うのか気になるのではないでしょうか。
そこで今回はレーザートーニングについて、その仕組みや効果についてご説明していきます。
レーザートーニングとは?
レーザートーニングは名称に「レーザー」と含まれているとおり、シミ取りレーザー治療にも使われるレーザー機器を使用した治療法です。
しかしレーザートーニングをする場合、レーザーの出力は非常に低く設定されます。
レーザーの出力が低いということは、シミ取りパワーも低くなりますが、基本は同じ仕組みのレーザーなので、レーザートーニングをすることで肌に溜まったメラニンが破壊され、シミが徐々に薄くなっていきます。
メリットとデメリット
レーザートーニングは出力が低いため、肌への刺激や負担も弱いというメリットがあります。
施術後にかさぶたができることもなく、保湿や紫外線対策は必要なものの、普段通りメイクができます。
またシミ取りレーザー治療のように強い痛みはなく、ゴムではじかれるような痛み程度なので、麻酔は不要。
施術後の赤みやほてりも比較的穏やかです。翌日には赤みが落ちつく人がほとんどで、痛みも残りません。
ただしパワーが弱いため、濃いシミには即効性がありません。
シミの大きさや量で金額が変わるシミ取りレーザー治療とは異なり、レーザートーニングは「顔全体」や「頰のみ」などで料金が設定されているのも特徴です。その範囲内ならいくつシミがあっても、料金内で治療が可能。
そのためシミが広範囲にたくさんある人にも向いている治療なのです。
しかし一箇所だけシミを消したい場合は、シミ取りレーザーの方が安価になることもあります。
通院頻度と通院回数
レーザートーニングはレーザーの出力が弱いため、完全にシミ取りをするまでに何度かクリニックに通う必要があります。
しかし最終的にはシミを消すことを目標とした治療ですから、治療完了後にはシミが消えています。
シミの濃さにもよりますが、1~2週間おきに1回、4~5回を1クールとしているクリニックが多いです。
料金体系について
レーザートーニングの費用相場は、下記のとおりです。
両頬のみ:10,000~12,000円
全顔:1~3万円
5回セット:10~12万円
10回セット:約20万円
※5,000円くらいの初回限定料金を設定しているクリニックも多いです。
※クリニックによっても使用機器によっても料金差があります。
レーザートーニングはどんなシミに効果がある?
「シミ」というと、多くの人がイメージするのは、加齢や紫外線の影響でできる「老人性色素斑」でしょう。
レーザートーニングは老人性色素斑を消す効果があります。
薄い老人性色素斑なら一度の施術で消えることもありますが、濃いものだと数回の通院が必要です。
またレーザートーニングはメラニンを破壊するため、メラニンの蓄積が原因の黒ずみや色素沈着にも効果があります。
たとえば傷ややけど、ニキビが治癒したあとに色素沈着が残ってしまうことがありますが、こうした「炎症後色素沈着」もレーザートーニングで治療が可能です。
さらにレーザートーニングはそばかすにも有効。
そばかすは小さなシミがたくさん散らばった状態のものですが、レーザートーニングなら施術後に炎症を起こしづらいため、たくさん散らばるシミに照射しても肌への負担が少ないのです。
レーザートーニングは肝斑にも効果的
みなさんがよく知るシミ取りレーザーによるスポット照射は、肝斑にはNGというのは広く知られています。
肝斑がある部分はわずかな刺激に対してもメラノサイトがメラニンを作りやすい状態となっているため、スポット照射のような強い刺激では高確率で悪化するためです。
しかしレーザートーニングなら、出力が非常に弱いため肝斑にも使用できます。
実際、多くのクリニックで、肝斑治療にレーザートーニングが用いられています。
ただしレーザートーニングは、シミ取りレーザー治療で用いられる機械と同じものが使われているため、出力設定を少しでも誤ってしまうと刺激が強すぎて肝斑を悪化させてしまう可能性もあります。
レーザートーニングで肝斑治療をするなら、肝斑治療の実績が豊富な信頼のおけるクリニックを選ぶことが重要です。
レーザートーニングが向いている人はこんな人!
ここまでご説明したレーザートーニングの特徴を考えると、レーザートーニングは以下のような場合に向いた治療です。
・広範囲に複数のシミがある
・レーザー治療の痛みが怖い
・老人性色素斑以外にも消したいシミがある
・施術後に傷が残るのは困る
・肝斑に悩んでいる
この4つに当てはまる人は、レーザートーニングを検討してみることをおすすめします。
出力が弱いレーザーということで、シミが濃い人は「効果がでないのでは?」と不安になるかもしれませんが、濃いシミにも薄いシミにも効果のある治療法なので心配はいりません。
ただしシミが濃ければ濃いほど施術回数が多くなるので、通院回数・期間がそれだけ長くなります。
まとめ
さまざまなシミ取り治療に有効なレーザートーニング。
肝斑にも効果を発揮するのは、嬉しいポイントですね。
しかしあなたのシミにレーザートーニングが合っているかどうか、最終的に判断するのは医師だということを忘れずに。
あなたのシミに最適な治療を選ぶためには、クリニックでしっかり診断してもらうことが重要です。
レーザートーニングに興味があることを伝えつつ、自分に合った治療なのかどうかを判断してもらうといいでしょう。