こんにちは。ビューティウィンド編集部です。
レーザーによるシミ取り治療のことを調べていると、シミ取り用レーザー機器にはさまざまな種類があることに気づくかもしれません。
種類があるなら、より効果的なレーザーでシミ取りをしたいと思うのではないでしょうか。
そこで今回はシミ取り用レーザーについて、それぞれどんな特徴があるのかを代表的な機器に絞ってご紹介していきます。
どのレーザーなら効果的なシミ取りができるか興味のある人は、これを参考にしましょう。
シミ取り用レーザーは種類によって効果が異なる?
まずシミ取り用レーザーが種類によって効果が異なるなら、効果の高いレーザーでシミ取りをしたいと思いますよね。
しかしシミ取りレーザーは機器によって得意分野が異なるため、「自分のシミの症状に合っているレーザー=その人にとって効果が高いレーザー」ということになります。
とは言え、最新のレーザー機器が従来機よりも高性能であることは事実です。
ただしその分シミ取り費用も高くなりがちだというデメリットもあります。
代表的なシミ取り用レーザーの特徴と効果
種類によって得意分野の異なるシミ取り用レーザー。
似た名前も多く覚えづらいかもしれませんが、ここからは代表的なシミ取り用レーザーについて、その特徴と効果をご紹介します。
これを参考に、あなたのシミの症状にはどれが合っているのかを考えてみましょう。
QスイッチYAGレーザー
QスイッチYAGレーザーは、光の波長切り替えができるレーザー機器。
2種類の波長を症状に合わせて切り替えることができるため、幅広い症状に対応できます。
メラニンだけではなく、赤い色素にも反応させることができる機器です。
「Qスイッチ」とは、ナノ秒単位でレーザーを照射する機器のことです。
これにより、メラニンが瞬間的に加熱され破壊される仕組みです。
Qスイッチとつくレーザーは他にもありますが、QスイッチYAGレーザーは幅広い症状に対応ができるため、他のQスイッチレーザーより高性能なレーザーです。
こんな症状に効果的!
- 老人性色素斑
- そばかす
- 肝斑(レーザートーニング)
- にきび
- 毛穴の黒ずみ
- 毛穴の開き
Qスイッチルビーレーザー
Qスイッチルビーレーザーは、QスイッチYAGレーザーと同様、ナノ秒単位でレーザー照射が可能な機器です。
こちらはメラニンによく反応するのが特徴。
その反面、黒以外の色素にはほとんど反応しません。
そのためシミ取りによく使われるレーザーです。
また黒以外の色素に反応しないため、血管へのダメージが少ないレーザーでもあります。
ただしQスイッチルビーレーザーは皮膚の浅い部分に効果を発揮するため、深い部分にメラニンがあると効果が薄くなります。
こんな症状に効果的!
- 老人性色素斑
- そばかす
- 炎症後色素沈着(レーザートーニング)
- ほくろ など
Qスイッチアレキサンドライトレーザー
Qスイッチアレキサンドライトレーザーも、ナノ秒単位でレーザー照射をするレーザーです。
日本人に多い肌色・肌質に対して刺激の少ない波長が使われたレーザーで、メラニンにのみ反応します。
ただしメラニンの薄い部分には反応しづらく、色素が薄めのシミの治療には向きません。
最近では、アレキサンドライトレーザーには毛穴の引き締め効果などの美肌効果があることがわかっています。
そのため美肌効果目的でも使用されることの多いレーザーです。
こんな症状に効果的!
- 老人性色素斑
- 炎症後色素沈着
- 毛穴開き
- ニキビ
- 小じわ など
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)
炭酸ガスレーザーはここまでご紹介したレーザーとは異なるタイプのレーザーです。
水に吸収される波長のレーザーで、シミ治療としては盛り上がったタイプのシミを切除するために使われます。
皮膚にできた盛り上がりのないシミに使われることはないため、シミ取り治療で使われることは稀です。
同じ「レーザー」でも、他のレーザーとは対応範囲が異なり、炭酸ガスレーザーが有効な場合のみに用いられるレーザーです。
こんな方におすすめ
- 盛り上がったほくろ
- 盛り上がったシミ
- いぼ など
ピコレーザー
ピコレーザーは最新のレーザー機器です。
Qスイッチ系がナノ秒単位なら、こちらはピコ秒単位でレーザー照射を行う機器。
ピコ秒とは1兆分の1秒のことで、10億分の1秒の世界であるナノ秒よりも、かなり短い間隔でレーザー照射が行われます。
これにより従来機よりも速く施術が終わります。
また施術時の痛みも少なく、深い場所までレーザー照射が可能。
痛みが少ないことから、従来のレーザーでは困難だったあざやタトゥー(刺青)の除去にも向いています。
肌へのダメージが少なく、傷跡も残りにくいメリットもあり、全般的に効果が高いレーザーです。
こんな方におすすめ
- 老人性色素斑
- 炎症後色素沈着
- ほくろ
- あざ
- タトゥー(刺青)除去
最新機器を入れているクリニックが安心?
ここまで各レーザーの特徴についてご紹介しましたが、効果が似たレーザーも多く、結局どれが良いかわからなくなってしまったかもしれませんね。
対応範囲が限られている炭酸ガスレーザーの場合、このレーザーでなければ治療できないものに使われるため、あまり患者側が悩むことはありません。
現在シミ取りレーザーとして使われているレーザーの中では、やはり最新のピコレーザーが一番メリットが多く、効果が高いと言えます。
唯一のデメリットは導入クリニックがまだ少ないことや、費用が高めだということでしょう。
しかし他のレーザー機器も、常にもっと効果が高くなるように上位機種が開発されています。
もちろんシミ取り効果もしっかりありますから、ピコレーザーにこだわる必要はありません。
きちんとシミ取りが出来るレーザーが使われているなら、施術の腕やカウンセリングの丁寧さの方が重要でしょう。
例え良い機器が使われていても、施術の腕が悪ければ効果が薄かったり、痛みが強かったりします。
またしっかりカウンセリングをしてもらえなければ、クリニックや医師に対する信頼度が低下し、不安な思いを抱いたまま施術に向かうことになるかもしれません。
レーザー機器の特徴はあくまで予備知識と捉え、クリニックの評判や雰囲気などを重視して選ぶことをおすすめします。
まとめ
効果の高い機器やメリットの多い機器でシミ取りをしたいと思うのは、多くの人に共通しています。
しかしクリニック側も患者さんにとって良い治療を提供したいという思いがあり、それによって導入する機器や治療方法を選んでいるということを忘れてはいけません。
どんなレーザー機器を使っていたとしても、それがシミ取りに効果があるから導入しているのです。
効果的な治療を受けるためには、最新のレーザーが導入されているかどうかよりも、信頼できるクリニックであるかどうかが重要です。
あまりレーザーの種類にこだわらず、まずは信頼できそうなクリニックを探すようにしましょう。